【受付締切】高麗郡の歴史をより深く、より広く! 日本高麗浪漫学会 2023年度・高麗郡歴史講座

【受付締切】高麗郡の歴史をより深く、より広く! 日本高麗浪漫学会 2023年度・高麗郡歴史講座

  2023年度 日本高麗浪漫学会

高麗郡歴史講座

10月講座・受講の受付は締め切りました

 高麗1300・日本高麗浪漫学会では、高麗郡建郡に関する研究を中心に、百済郡や新羅郡などを含め、更には古代東アジアの渡来文化研究をテーマに広く活動を続けております。

 今年度も、より身近に高麗郡の歴史を感じ、親しんでもらおうと『高麗郡歴史講座』全4講座企画しました。日本高麗浪漫学会講師陣に加え、10月講座では外部からおふたりの講師をお招きして、調布市の遺跡や深大寺と武蔵国のなかの高麗郡との関係について講義いただきます。身近な古代の歴史に親しみ、講演会とは一味違った充実した時間を過ごしませんか?

PDF版チラシはこちら ⇓

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会  場: 高麗神社 参集殿2階大広間(埼玉県日高市新堀833)
時  間: 13:30~15:30
募集人数: 各講座40人(事前申込み・先着順)
受 講 料: 一講座につき 会員1,000円/一般2,000円(資料代等)
申込方法: E-mailまたは電話、FAXで、受講希望講座名(〇月講座)、氏名、住所、電話番号をお知らせください。なお、電話は不在の場合があります。複数講座を同時にお申込み(全4講座申込みなど)も可能です。

※当会へ入会されますと、会員価格で受講できます。歴史に興味のある方でしたら、どなたでも入会できます。受講日に入会受付します。
詳しくは、当ホームページの「会員募集」ページをご覧ください。http://komagun.jp/member

お願い:事前に申し込んだ講座を、やむを得ずキャンセル・欠席される場合は、事務局までご連絡ください。
※受講の際には、コロナ感染状況により、各自において感染対策をお願いいたします。

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<講座内容>

❻月講座  埼玉古墳群のナゾを解く!

前:3日(土) 古墳群の出現と稲荷山鉄剣
後:17日(土) 古墳群の構造と王権の関わり 
              そして終焉へ

講師:高橋一夫先生(たかはしかずお/日本高麗浪漫学会顧問
        ・元埼玉県立歴史と民俗の博物館館長・歴史学博士)

 埼玉古墳群は8(9)基の前方後円墳と1基大型円墳、1基の方墳から形成されています。埋葬施設が発掘調査されているのは、辛亥銘鉄剣が出土した稲荷山古墳と、馬冑や蛇行状鉄製品や銅鋺など出土した将軍山古墳だけです。

 これら出土遺物から両古墳の性格を明らかにするとともに、古墳群はどのような構造原理で形成されたのかを明らかにし、さらに古墳群の出現と消滅の謎にも迫ります。

稲荷山古墳(埼玉古墳群・行田市)

❼月講座  古代の生業
   ~入間郡、高麗郡の窯業・鍛冶・牧~ 

前:1日(土)/後:8日(土)

講師:加藤恭朗先生(かとうやすお/日本高麗浪漫学会研究員)

 高麗郡建郡の目的の一つとして、渡来人が持つ先端技術の導入とその技術を利用した生業により、地域の発展がはかられたと考えられています。

 今回は入間・高麗郡の遺跡から読み取れる生業を取り上げます。現状では資料が十分に確認されているとは言い難いのですが、窯業を中心にこの地に根付いた技術があり、生業が高麗郡建郡から郡の発展に関わっていたことを考えてみたいと思います。

新沼窯跡(南比企窯跡群・鳩山町)

❾月講座  入間郡と高麗郡の古代寺院と仏教

前:2日(土) 国家の仏教と勝呂廃寺・女影廃寺
後:9日(土) 山林修行と墳墓の寺、
            大寺廃寺・高岡廃寺

講師:須田 勉先生(すだつとむ/日本高麗浪漫学会会長
                    ・元国士館大学教授)

古代高麗郡には奈良時代中頃に建立された、それぞれ性格の異なる三か寺が知られています。これは、716年に建郡された高麗郡が、約30年後に、郡として独立したことを象徴する建物として整備されたと考えることができます。

 本講座では、これらの寺の建物構造や出土遺物の分析を通し、それを古代仏教史の中に位置付け、さらに隣郡である入間郡の勝呂廃寺を含めて検討したいと思います。 

大寺廃寺(日高市・毛呂山町)

➓月講座 特別講座
     『高麗郡との関わりを探る』

外部から講師をお招きして、高麗郡との関わりについて専門的知見から講義いただきます。

前:21日(土) 

 調布市染地(そめち)遺跡から見えてきた古墳時代の特異な火どことすまい
            ~多摩郡狛江(こまえ)郷近隣地の調査~

講師:及川良彦先生(およがわよしひこ/東京都埋蔵文化財センター
                        調査研究主任)

 調布市染地遺跡は市域の南東端に位置し、東は狛江市と接する。染地遺跡は多摩川の左岸の沖積地上に立地し、縄文時代晩期、弥生時代後期、古墳時代前・中・後期、奈良・平安時代と続き、さらに中世以降も連綿と続く遺跡です。

 今回は第128地点で検出された特異な古墳時代の住まいや、炉・カマドといった火どこの構造からどのような暮らし、どのような調理を行っていたかを考えてみたいと思います。

竪穴住居(東京都埋蔵文化財センター『染地遺跡』2023より)

後:28日(土)

 国宝白鳳仏と深大寺

講師:赤城高志先生(あかぎたかし/深大寺学芸員)

 多摩郡狛江郷の深大寺白鳳仏は、その制作年代(7世紀末)と寺の開創年代(733年)に約半世紀の隔たりがみられ、その来歴は謎に包まれていましたが、平成29年の国宝指定以来、高麗郡出身の高麗福信が介在した可能性が高まりました。

 ここでは白鳳仏の最新の研究成果を交え、深大寺白鳳仏の来歴の謎に迫るとともに、天台宗の古刹深大寺の歴史と文化財を紹介します。

深大寺本堂(調布市)

多くの皆様のご参加をお待ちしております。

主 催:高麗1300・日本高麗浪漫学会
後 援:日高市教育委員会
協 力:高麗神社

申込み・問合せ先: 高麗1300事務局
       E-mail:info@komagun.jp
       電話:042-978-7432(不在の場合あり)