【お知らせ】第2回渡来文化大賞が決定! 大賞は群馬県立歴史博物館・図録『海を渡ってきた馬文化~黒井峯遺跡と群れる馬~』
第2回日本高麗浪漫学会 高麗澄雄記念
「渡来文化大賞」授賞者決定
第2回日本高麗浪漫学会高麗澄雄記念「渡来文化大賞」(対象業績期間:2017年1月1日~2018年12月31日、締切り:2019年12月31日)への募集を広く実施し、3月7日の選考委員会(鈴木靖民委員長)において5人の選考委員の先生方に広角的専門的にご審議いただき、以下の選考結果となりました。
今回は、博物館の企画展「図録」(展示を含む)が大賞を、また奨励賞にはお二人が選ばれました。
なお、表彰式ならびにミニ講演会は、下記のとおり日程を変更して開催いたします。
第2回日本高麗浪漫学会高麗澄雄記念「渡来文化大賞」表彰式&ミニ講演会
詳しくはこちらへ・・・第2回渡来文化大賞表彰式&ミニ講演会開催案内
日時: 2020年8月9日(日) 14:00~16:30(開場13:30)
会場: 高麗神社 参集殿2階「大広間」(日高市新堀833)
参加資格: 一般社団法人高麗1300(日本高麗浪漫学会含む)会員
<渡来文化研究大賞(1件)>
群馬県立歴史博物館『海を渡って来た馬文化~黒井峯遺跡と群れる馬~』
群馬県立歴史博物館 2017年9月30日発行
※同企画展(2017年9月30日~11月26日)の全般的な事業の取り組みが学術的に高く評価できるとして、図録に大賞をおくることとなりました。
<授賞理由>
群馬県立歴史博物館グランドオープン記念の企画展図録である。日本と韓国に及ぶ展示内容はもとより、黒井峯、金井東裏各遺跡をはじめとする群馬県内の古墳時代の遺跡を主とし、関連の論考やシンポジウムの成果などを生かし、広く馬の文化や渡来文化を市民、研究者に発信し影響力を及ぼす優れた業績として評価できるものである。
<渡来文化研究奨励賞(2件)>
土屋隆史(つちやたかふみ)『古墳時代の日朝交流と金工品』
雄山閣 2018年2月26日発行
<授賞理由>
4~7世紀、古墳出土の日本と朝鮮南部の胡簶金具など武具、葬送品の受容、展開を論じる。金工品生産と渡来人を考察し、対外交流に迫り、日朝、特に百済を重視する。今後の広がりが期待される。
中久保辰夫(なかくぼたつお)『日本古代国家と形成過程と対外交流』
大阪大学出版会 2017年3月24日発行
<授賞理由>
3~5世紀の渡来文化の受容と権力の関わりを土器の議論を中心にして、渡来人の役割を考える。問題関心に溢れた渡来文化の研究であるが、実証的研究も望まれる。
奨励賞2件については、ともに努力作であるが、今後一層の研究の発展を奨励したい。
日本高麗浪漫学会奨励賞選考委員会委員の皆様(左から・敬称略)
早乙女雅博:東京大学名誉教授
李 成市 :早稲田大学文学学術院教授
鈴木靖民(委員長):横浜市歴史博物館館長・國學院大學名誉教授
高橋一夫 :日本高麗浪漫学会顧問・元埼玉県立歴史と民俗の博物館館長
佐藤 信 :人間文化研究機構理事・東京大学名誉教授
日本高麗浪漫学会・一般社団法人高麗1300