【報 告】歴史書籍を日高市などに寄贈しました。
日本高麗浪漫学会 高麗澄雄記念 第3回渡来文化大賞「渡来文化研究大賞」を受賞した「シリーズ古代史をひらく 渡来系移住民」の編者、明治大学名誉教授の吉村武彦氏から、地元の図書館や学校に寄贈したいとの申し出をいただきました。日本高麗浪漫学会と高麗1300は、吉村氏の代理として日高市と飯能市の市立図書館および日高市立中学校6校、日高高校、埼玉女子短期大学に、シリーズ全6冊を寄贈いたしました。
吉村先生には、高麗郡建郡1300年記念事業「高麗郡1300年大学」で、2016年10月15日に講演いただいています。演題は『高麗郡の建郡と東国世界』、会場は埼玉女子短期大学。
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7月11日(日)、日高市総合福祉センター「高麗の郷」で開催した第7回高麗郡公開歴史講演会の冒頭に、谷ケ﨑照雄日高市長をお招きし、贈呈式を執り行いました。この日の講師は、早稲田大学教授の田中史生先生で、「シリーズ古代をひらく」にも執筆されています。高麗1300大野会長より「シリーズ古代をひらく」の目録を、また日本高麗浪漫学会須田会長より「古代渡来文化研究」の目録を谷ヶ﨑市長にお渡ししました。
また、日本高麗浪漫学会監修により発刊した「古代渡来文化研究シリーズ」の2冊もあわせて、日高市、飯能市の市立図書館などに寄贈しました。
また、日本高麗浪漫学会監修の「古代渡来文化研究」2冊は、高麗神社高麗文康宮司(高麗1300副理事長)の寄贈により、日高市と飯能市のほか、旧高麗郡ならびに隣接市町(鶴ヶ島市、川越市、狭山市、入間市、所沢市、坂戸市、毛呂山町、越生町、川島町)の図書館に贈られました。
図書館・図書室に所蔵いただいておりますので、ぜひご活用ください。そして旧高麗郡地域の歴史や、日本や日本を取り巻く東アジアの古代史に興味を持っていただけたら幸いです。
以下、吉村武彦氏からのご挨拶状です。
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『古代史をひらく』(全6冊)の寄贈について
この度、『渡来系移住民 -半島・大陸との往来-』(岩波書店、2020年)が、日本高麗浪漫学会の「高麗澄雄記念 第3回渡来文化大賞」を受賞しました。
本書は、主に朝鮮半島から日本列島に渡来した移住民の人々が、産業技術や文化の発展に果たした役割をわかりやすく解き明かした書籍です。考古学と歴史学の分野から学際的に研究したもので、一般市民の方にも理解できるように叙述しています。
日高市は、奈良時代に武蔵国高麗郡高麗郷が所在した歴史的に由緒ある地域です。市内には高麗川が流れ、高麗神社が鎮座しています。
本受賞を記念し、日高の歴史を知るための一助として、本書を含むシリーズ『古代史をひらく』全6冊を寄贈したいと思います。図書室・図書館に所蔵し、ご活用いただければ、受賞の喜びとして、これにすぐるものはありません。
よろしくご配慮のほどお願い申しあげます。
2021年7月 吉日
『渡来系移住民』執筆者を代表者して
吉 村 武 彦(明治大学名誉教授)
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日本高麗浪漫学会 高麗澄雄記念 第3回渡来文化大賞については下記をご覧ください。