【叢書発刊のご案内】シリーズ4作目を発刊! 日本高麗浪漫学会監修『古代渡来文化研究4 古代の渤海と日本』
昨年度、日本高麗浪漫学会は設立10周年を迎えることができました。皆様のご支援の賜物と深く感謝申し上げます。
さて、このたび叢書「古代渡来文化研究」のシリーズ4作目となる『古代の渤海と日本』を発刊いたしました。2022年12月、渤海と日本との交流をテーマに「高麗郡建郡歴史シンポジウム」を開催。小嶋芳孝先生(金沢学院大学名誉教授)と古畑徹先生(金沢大学教授)にご講演いただき、またパネルディスカッションで議論を交わさせていただきました。
今回、本叢書を発刊するにあたり、お二人の先生を中心に、渤海社会や渤海と日本との交流などを研究されている11名の研究者の皆様に寄稿いただきました。
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古代渡来文化研究4
古代の渤海と日本
日本高麗浪漫学会 監修 中野高行・柿沼亮介 編
2024年9月10日第1刷発行 高志書院
定価 7,150円(税込)
会員特別価格 6,000円(税込)
第1部『渤海社会の実像』・・・4名の研究者が各々の研究視点から「渤海」という国や社会についを論じています。
第2部『古代日本と渤海』・・・コラムも含めて7名の研究者が、渤海と日本の交流について論じています。
高句麗滅亡後に、ほぼ同じ図版に高句麗遺民を含んで建国された渤海を分析するこれら諸論考は、高麗郡に関する新たな視覚を提供しているものと考える。(はじめにより抜粋・日本高麗浪漫学会副会長中野高行)
高句麗は滅びても、渤海を介してかくも長きにわたって日本社会に大きな影響を及ぼし続けた。そして渤海に生きた高句麗系の人々やその文化は、日本列島の文化の一部となっていった高句麗系の文化について考える上でも極めて重要な意味を持っている。これこそが、武蔵国高麗郡についての研究を進める我々が渤海をテーマとする本書を編んだ理由である。(おわりにより抜粋・日本高麗浪漫学会研究員柿沼亮介)
渤海と日本、そして高句麗遺民、高麗郡へと考察していくうえでバイブルとなり得る一冊といえるでしょう。11本の論文・コラムで構成。(A5判・256頁)
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―目次—
はじめに・・・中野高行
第1部 渤海社会の実像
〇第一次遣渤海使が目撃した渤海の旧国・・・小嶋芳孝
〇渤海の文化変容と地域社会・・・中澤寛将
〇渤海国の高氏について・・・古畑 徹
〇高麗郡と契丹による渤海攻略とのはざま・・・澤本光弘
第2部 古代日本と渤海
〇渤海からの到着地と京への道・・・大日方克己
〇渤海使の入京路・・・浜田久美子
<コラム>古代加賀の港湾遺跡・・・小嶋芳孝
〇高麗朝臣一族の改姓と渤海・・・柿沼亮介
<コラム>高麗郡高岡廃寺第2建物と渤海の慕上建物・・・須田 勉
〇渤海国書をめぐる諸課題・・・中野高行
<コラム>高句麗・渤海と豉
おわりに・・・柿沼亮介
執筆者一覧
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シリーズ1・2・3 もお求めいただけます
古代渡来文化研究1
古代高麗郡の建郡と東アジア
日本高麗浪漫学会 監修
高橋一夫・須田勉 編
2018年5月25日第1刷発行
高志書院
定価 6,000円(税別)
会員特別価格 5,500円(税込)
古代渡来文化研究2
古代日本と渡来系移民
百済郡と高麗郡の成立
日本高麗浪漫学会 監修
須田勉・荒井秀規 編
2021年3月15日第1刷発行
高志書院
定価 6,000円(税別)
会員特別価格 5,500円(税込)
古代渡来文化研究3
渡来・帰化・建郡と古代日本
新羅人と高麗人
日本高麗浪漫学会 監修
須田 勉・高橋一夫 編
2023年5月25日第1刷発行
高志書院
定価 6,500円(税別)
会員特別価格 6,000円(税込)
書籍の販売について
当会主催の講演会・シンポジウム会場で販売(割引価格)いたします。
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