【報告】春爛漫の中、東山道武蔵路などを巡る・・・第3回高麗のふるさと歴史ウオーク 3/25（日）

【報　告】春爛漫の中、東山道武蔵路などを巡る・・・第3回高麗のふるさと歴史ウオーク　3/25（日）

2018/04/02

各地の桜満開の便りが届いた3月25日（日）、川越市の北西部から坂戸市東部の史跡を巡る歴史ウオークを開催した。参加したのは53人。地元の坂戸市や川越市、日高市をはじめ、県内各地や東京からも。

午前8：50、東武東上線「霞ケ関駅北口」に集合、9：00出発。早速霞ケ関駅周辺に、霞ケ関遺跡が。駅前には解説板があるが、遺跡の面影は全くない。入間川へ向かい、土手を歩く。春の風が心地よい。

霞ケ関駅前で準備体操

春の風が吹く入間川の土手を歩く

河越館跡では、地元の皆さんによるグランドゴルフ大会が始まろうとしていた。公園のいたるところに解説板があり、当時の様子がうかがい知れる。更に、隣接する上戸小学校には遺物などを展示している資料館がある。土日に開いているのだが、今回のウオークのメインが坂戸市のため、本日はパス。

河越館跡へ

田園風景が・・・田植えの季節が待ち遠しい

鯨井中学校脇を北に向かうと田園風景が目に飛び込んできた。入間市から参加した二人が、「入間には無い風景だなあ」と。小畔川を渡り、坂戸市へ入る。

慈眼寺の坂戸市天然記念物シダレザクラ

満開の枝垂れ桜を皆さん写真に収めていました

中小坂の慈眼寺に立ち寄る。なんと見事な枝垂れ桜が満開になって迎えてくれた。境内では地元の皆さんによってさくらまつりが始まっていた。本堂の中にいらした大塚住職が「今日満開になったね」とほほ笑んで声をかけてくださった。

続いて東坂戸団地に入ると、こちらはソメイヨシノが満開を迎えていた。なんと運のよいことか！

三芳野小学校をかすめて、雷電塚古墳、住吉神社、馬場遺跡、勝呂神社、そして勝呂廃寺と訪ねた。

雷電塚古墳からは坂戸市立歴史民俗博物館の藤野さんが、現地解説のために合流。

東山道武蔵路の馬場遺跡。解説板がある

解説してくださった藤野さん

藤野さんの話に聞き入る皆さん（馬場遺跡）

東山道武蔵路と並行する道を歩く

今回の第1の目的、「東山道武蔵路」、馬場遺跡を訪ねた。現在は住宅地になっているが、約10ｍ幅の古道が発見された。現在の道路はほぼ武蔵路に沿って通っている。ここから北へ向かうと勝呂神社がある。誰もが抱く疑問「なぜこれだけ大きな官道（かんどう）が跡形もなくなくなってしまったのか？」。幾つかの理由があるのだろうが、時代の変化は今も同じことなのか。

勝呂神社は古墳の上に建つ

何処へ行っても桜が迎えてくれた（勝呂廃寺）

勝呂神社は、平坦な地形の中でポッコリとした古墳の上に建つ。上から眺めながら東山道武蔵路のラインを描いてみる。続いて、第2の目的「勝呂廃寺」。埼玉県で最も古い寺とされている。高麗郡建郡よりも早く建立されており、当地が重要な位置にあったことがうかがい知れる。もちろん東山道武蔵路はすぐ近くを通る。現在は一部建物跡に礎石を復元し、解説板も立てられており、7世紀へと想いを馳せる。

勝呂公民館で昼食をとり、坂戸市立歴史民俗資料館を見学した。勝呂廃寺などの遺物などが展示されており、参加者の皆さんは思い思いに施設の中を巡った。