【報 告】高麗郡上総郷の古代遺跡を求めて南小畔川を下る・・・第5回高麗のふるさと歴史ウオーク
2018年10月27日(土)朝降っていた雨も8:30の集合時間には止み胸を撫で下ろす。ほどなく皆さん無事集合、9:00に飯能駅南口を出発、飯能市立博物館へ向かう。飯能市の商店街を歩くと、素敵なお店や趣のある古い家屋もあり、街歩きも楽しい。途中、観音寺境内を通ると、「白い像」を写真に収める参加者も。境内から裏の墓地を抜けて博物館へ向かう。
飯能市立博物館では、飯能市教育委員会の富元久美子さんが高麗郡建郡についての概要を講義。初めての人にもとても解りやすく解説してくれた。その後、展示室の遺物を見学。ここでも富元さんが解説してくれた。これから訪ねる遺跡の予備学習となった。
南小畔川沿いの遊歩道を歩き、精明公民館へ向かう。南小畔川源流地域の中山陸橋周辺は旭原遺跡がある。建郡当初の住居跡が点在している。川沿いを歩きながら1300年前の風景を想像する。川の両側に遺跡が見つかっている。
精明公民館での昼食後、平松団地下(南小畔川)で再び富元さんと宮内さんと合流。一緒に歩きながら発掘場所では、写真や図面を見ながら解説していただいた。当時の面影はもちろん、発掘跡も見ることができないが、富元さんの話に、参加者の皆さんには1300年前の様子が見えているかのよう。
張摩久保遺跡は、広範囲に渡り発掘調査が行われた。現場へ行くたびに発掘された建物の様子や遺物からどのようなことが解ったのかなど、詳しく説明してくれた。
堂ノ根遺跡で富元さんと別れ、一行は狭山市立笹井小学校付近の宮地遺跡や入間川河川敷の東八木窯跡を訪ねた。特に東八木窯跡では、日本高麗浪漫学会の須田勉会長が解説。50年ほど前に須田会長が発掘調査を行った窯跡だそうだ。東金子窯跡群と近い場所であり、深い関係があったものと考えられている。
一行は入間市の前内出窯跡を最後に訪ねた。第2回(2018/2/17実施)でも訪れた場所だ。仏子団地に隣接する駐車場あたりなのだが、今は造成によって地形も変わっており想像するのも難しい。窯跡からはやや離れているが、団地の一角に案内板が設置されている。16:15ゴールの仏子駅に到着。
朝方まで降っていた雨が、飯能駅で受付の準備を始めた頃(朝8時)には止み、昼過ぎからは真っ青な秋空に! コスモスも咲き誇る飯能の里山の風景も満喫した一日でした。参加された皆さん全員約15Kmを歩ききりました。参加者はスタッフ合わせて48人でした。皆さん大変お疲れさまでした。次回またお会いしましょう!!
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MAPご希望の方は、(一社)高麗1300事務局までご連絡ください。
今回ご協賛いただいた各社様
主催:(一社)高麗1300、日本高麗浪漫学会
後援:埼玉県西部地域振興センター、飯能市、日高市、飯能市教育委員会、日高市教育委員会、飯能商工会議所、(一社)奥むさし飯能観光協会、高麗神社
協力:飯能市立博物館、高麗王・若光ウオーク実行委員会
協賛:住協建設、飯能信用金庫、JAいるま野、観音寺、五十嵐酒造、やきとりひびき、飯能ニッサン自動車、すみやでんき日高店、コカ・コーラボトラーズジャパン
< 予 告 >
第6回高麗のふるさと歴史ウオーク
期日:2019年3月下旬 ※日程決まり次第ご案内いたします。
テーマ:東山道武蔵路を歩く —堀兼の井から東の上遺跡編—
第3回では坂戸市の東山道武蔵路の遺跡を訪ねましたが、今回は、狭山市から所沢市へと東山道武蔵路を辿ります。
(都合により内容を変更する場合があります。ご了承ください。)