【報 告】満員御礼！ 第15回渡来人の里フォーラム：日和田山の魅力発見・「東北の高校生の富士登山」募金額10万9千円！
6月2日（土）、日高市生涯学習センター2階視聴覚室で「第15回渡来人の里フォーラム：日和田山の魅力発見を開催。日高市をはじめ、埼玉県内、県外からも沢山の人が来場し、追加で椅子を用意しても足らず、長時間立ち見も出たほどでした。田部井政伸さんの講演に約230人が聴講しました。
会場の日高市生涯学習センター2階視聴覚室前では、田部井淳子さんの「エベレスト初登頂」の写真や日高市のアマチュア画家加藤英雄さんの「日和田山の四季」を描いた風景画などを展示しました。来場した皆さん見入っていました。
13時30分に開会、主催より大野松茂当会理事長が挨拶、続いて谷ケ﨑照雄日高市長に来賓のご挨拶をいただきました。
主催者挨拶をする（一社）高麗1300大野理事長
来賓の挨拶をする谷ケ﨑日高市長
講師の田部井政伸さん
今回の講師は、登山愛好家の田部井政伸さん（以後政伸さん）です。奥様は、1975年に女性初のエベレスト登頂を果たし、世界七大陸最高峰を制した登山家の故・田部井淳子さん（以後淳子さん）です。
講演のテーマは、「日和田山からエベレストまで 我が妻田部井淳子が遺したもの」です。
奇しくも、淳子さんがエベレストに登頂した日が、高麗郡建郡の日の5月16日です。
政伸さんは、ご自身もその道では有名な登山家で、ヨーロッパの三大北壁のうちの二つを制しています。講演では自身の登山の話から淳子さんとの出会いや共に歩んできた日々をエピソードを交えて語りました。また後半のスライドでは、政伸さんが50㏄ミニバイクで北米大陸をノンストップ横断を果たしたときの写真や、淳子さんがエベレストの頂に立った写真、二人で登った山の写真などを見ながら楽しく解説しました。
今回のテーマにある「日和田山」での淳子さんの一コマは、がん発症後にリハビリのために登っていた時のものでした。政伸さんは「この時にはすでに髪の毛はありませんでしたよ」と頭にスカーフをかぶる淳子さんの写真を見て説明しました。講演が終了すると大きな拍手がわき、会場の皆さんは政伸さんの話に心を打たれた様子でした。
第2部のトークセッション「日和田山の魅力を探る」では、引き続き政伸さんにも登壇いただきました。さらにパネラーとして、登山愛好家の原田敬子さんと高麗公民館館長の岡村良夫さんにも加わっていただき、日和田山について語り合いました。
原田さんは、毎月20日に淳子さんの月命日思い出登山と称して日和田山・物見山に登っています。また岡村さんは公私にわたり日和田山や巾着田と深く関わっている方です。
月命日思い出登山の話題に始まり、政伸さんからは淳子さんがリハビリとして登っていた当時の様子を伺い知り、原田さんも現在同じようにリハビリ登山として登っていることなどが明かされました。日和田山は、ルートがいくつもあり、その時の体調に合わせて登ることができる。四季折々の景色が楽しめる。整備された林道もあれば岩肌を手を使って登る場所もあることなど、あらゆる山登りが体験出来ることがリハビリに向いていると政伸さんは言います。
更に、麓では無人の野菜売り場によって季節の野菜を買ったり、美味しい玉子屋さんによるのも日和田山の魅力の一つ。淳子さんと日和田山と高麗の里を丸ごと楽しまれていた様子が紹介されました。最後に、政伸さんが「持ち山」を提案。「その山を登れば自分の調子がわかる」「みなさんご自分の持ち山を持ちましょう」と。
会場の皆さんに「はい、では皆さんの持ち山は？」と問うと、「ひわださ～ん」 お開きとなりました。
閉会の挨拶に高麗文康当会副理事長（高麗神社宮司）が7月に開催する「高麗郡偉人伝・田部井淳子回顧展」を紹介しつつ終了となりました。
フォーラム終了後には、政伸さんの著書「てっぺん」を購入された皆さんが、サインを求めて並んでいました。
日和田山ハイクの募金額と合わせると12万円を超えました
最後に皆様にご報告です。
会場にて「東北の高校生の富士登山」へのチャリティー募金をお願いしたところ、10万9159円が集まりました。フォーラムにお越しいただいた皆様のご厚意・善意に感謝いたします。募金は6月7日に一般社団法人田部井淳子基金事務局へお渡しし、基金へ入金していただきました。7月25日には東北の高校生100名余りが富士山頂へチャレンジします。その結果は、高麗神社で開催される「高麗郡偉人伝 田部井淳子回顧展」7月29日（日）にプロジェクトリーダーの田部井進也さんが講演・トークセッションの中で紹介されます。
詳細はこちら（高麗神社ＨＰへ）