【報告】大野松茂当会理事長「建郡の歴史から地域づくりを語る」~高麗郡1300年大学第5回講義より~

【報告】大野松茂当会理事長「建郡の歴史から地域づくりを語る」~高麗郡1300年大学第5回講義より~

高麗郡1300年大学・第5回講義

「高麗郡建郡1300年事業による地域観光づくり」

講師:一般社団法人高麗1300 理事長 大野松茂

 

去る2月6日土曜日、日高市にある埼玉女子短期大学の講義室で、高麗1300年大学今年度最後の講義が開かれ、およそ50人が参加しました。

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県議会議員、狭山市長、国会議員(内閣官房副長官など)を歴任された大野松茂理事長が、高麗郡建郡1300年記念事業から歴史や地域の観光、さらには魅力ある地域をつくるヒントを、現役時代のエピソードも交えながら説き、とても楽しい講義となりました。

まず、高麗郡について、特に郡内の市町村エリアについて解説しました。明治、昭和の合併の際の目安が、小学校(徒歩30分)や中学校(自転車30分)だったこと。となれば平成の大合併では車で30分になるのやら・・・平成大合併の時には特別委員長だったそうです。

歴史観光と地域観光については、明日香村の「明日香まるごと博物館構想」を紹介。五感「観」「感」「泊」「食」「買」に注目した取り組みを解説。また、この日高市が「武蔵の明日香」と称されたことや日和田山の魅力に言及。さらに、高句麗とのつながりについて、中国集安市にある「広開土王碑」、韓国九里市にあるそのレプリカや「中原高句麗碑」を紹介しました。

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つづいて、高麗郡のみどころについて掘り下げ、近隣の飯能市はエコツーリズム、川越市は小江戸観光、越生町は花の絶えない町などあるが、高麗川、巾着田、日和田山の自然、高麗神社、聖天院、白髭神社など歴史的寺社、大寺廃寺などの遺跡や、また神奈川県大磯町や高麗坂東三十三観音など高麗郡と関連するつながりも紹介しながら、日高市の魅力を解説しました。

そして、高麗郡ならではの魅力づくり風土づくりについて触れ、「みず、みち、みどり」といった「み」がつくものにその地域の魅力が隠されていると説きました。そして、「地域の自慢のタネを持つことで、子供たちが誇れる地域になってほしい。素晴らしい地域、他にない魅力づくりが求められる」と語りました。たくさんの歴史ロマンがが埋もれており、それらを追及する「高麗浪漫学会」を大切にし、日高市とオサン市など近隣市も韓国との姉妹都市も多いことから、市民同士のなごやかな付き合い、国際交流を続けて欲しいと期待を寄せました。

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最後に、ふるさと(地方)創生は地域力の競い合いとなることから、「今までにない地域づくり」「新しい発想」「元気な地方応援プログラム」が求められると解説。また土の人(もとからの住民)と風の人(外からの移住民)が協力し合って、みんなが誇れるような地域となること、そして、先人の築いた歴史や自然を次世代につなげていくことの大切さを説きました。

聴講者の皆さんは、時折笑いもさそう大野先生の話に、和やかな雰囲気の中、熱心に聞き入っていました。

 

お知らせ・・・平成28年度の「高麗郡1300年大学」は、3回シリーズで開校予定です。日程や講師の先生が決まり次第、ご案内いたします。ご期待ください!!