【高麗郡情報】山梨市「岩下・山根古墳群」見学会開催のお知らせ 4/7(土) 積石塚・渡来人研究会

【高麗郡情報】山梨市「岩下・山根古墳群」見学会開催のお知らせ 4/7(土) 積石塚・渡来人研究会

積石塚・渡来人研究会(山梨県)からの、イベントのお知せです。

山梨市「岩下・山根古墳群」見学会

開催日時 平成30年4月7日(土)午前9時30分集合・受付 10時出発
12時30分頃解散予定
集合場所 湯前寺駐車場(山梨市上岩下801) ※ 無住のため電話なし

見学コース ①天神塚古墳→②牧洞寺古墳→③山寺古墳→④観音塚古墳→

⑤山根古墳群→⑥永安寺庭園

留意事項 事前申込み不要、参加費(資料代)500円

全行程徒歩で見学(約3㎞)

主催 積石塚渡来人研究会/協力 山梨研考古学協会

後援 山梨市教育委員会、山梨市上岩下区・山寺区

 

<趣旨説明>

積石塚・渡来人研究会ではこれまで、甲府市・横根積石塚古墳群(第1回)、笛吹市・春日居古墳群(第2回)など甲府盆地に残る古墳時代後期(6~7世紀)の古墳群を中心に見学会を実施してきました。第3回となる今年は、4月7日(土)の午前中、山梨市岩下・山根古墳群を、時あたかも桃の花満開のなか巡るコースで実施することになりました。

甲府盆地の北縁部の甲府市千塚から笛吹市春日居、そして山梨市上岩下・山根地区かけては横穴式石室をもつ後期古墳が数多く分布しています。岩下古墳群には、天神塚・牧洞寺古墳など、県内でも傑出した規模の横穴式石室を持つ大型古墳のほか、墳丘の土が失われてしまったため外側からも石室構造がよく分かる山寺・観音塚古墳などがあります。山根古墳群では、古墳の原形を留めるものは少ないものの、総数46基と推定される群集墳の石組の痕跡が明瞭です。

岩下古墳群が、のちの郡司などにつながる地域の有力首長の墓と推定されるのに対して、山根古墳群では、その首長の支配下にあってこの地域の開発に従事した技術者集団の営んだ比較的小さな古墳が密集している状況が窺われます。おそらく、その中には渡来系の技術民も多く含まれていたと考えられます。

また、上岩下・山根地区には、古墳だけでなく、近時に登録有形文化財に指定された岩下温泉旧館、夕狩沢古戦場跡・永安寺庭園といった史跡・名勝も多く残されています。今回の見学会では、これらの史跡・文化財も含めて、桃源郷の中を全行程徒歩で、古墳から古墳を巡るコースを組んでみました。ぜひご参加ください。

 

<参加希望の方への注意事項とお願い>

  1. 集合場所の「湯前寺」の駐車場を借りていますが、あまり広くありませんので、なるべくお車乗合せのうえお越しください。
  2. 全行程徒歩であり、横穴式石室の中にも入りますので、歩きやすい靴でお願いします。石室内は暗いため懐中電灯をご持参いただける方はよろしくお願いします。
  3. 事務局スタッフの手薄のため、集合場所までの誘導や駐車場の整理などにお手伝いいただける方は、8時半に湯前寺にお越しいただければ幸いです。

皆様のご参加お待ちしております。

問合せ先:積石塚・渡来人研究会事務局(原)080-6724-7311

 

・・・4/7古墳見学会 <山梨市岩下・山根古墳群> の主なみどころ

① 天神塚古墳(走湯神社内にあり横穴式石室は奥壁幅2.24mで盆地北東部では最大規模)

② 牧洞寺古墳(石室全長10.44mの県内4番目の長さの横穴式石室をもつ後期古墳の代表)

③ 山寺古墳(横穴式石室は全長6.3m、奥壁幅2.05m、中央部高さ2.45m、墳丘は失われている)

④ 観音塚古墳(岩下古墳群の最上位の標高360mに位置し現存石室長さ4m、山根古墳群に隣接)

⑤ 山根古墳群(総数46基の古墳の存在が推定されているが、石組が集中的に残る場所を案内)

⑥ 永安寺庭園(県指定名勝の史跡で、山畔部・池泉部の上下2段の石組の妙が見事な江戸初期の庭園)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<その他の史跡・文化財>

・畑内に未調査の石積みが多数あり、地元では塚と呼ばれている場所(行程の途中で紹介)

・岩下温泉旧館(甲州最古の出で湯。明治8年の建築は国登録有形文化財に平成28年指定された)

・夕狩沢古戦場跡(武田信玄の曽祖父信昌が守護代跡部景家を討ち武田家再興を果たした古戦場跡)