【報告】鎌倉街道や甲冑など興味深まる話で参加者を魅了 第3回高麗郡中世歴史講演会 3/13(土)

【報告】鎌倉街道や甲冑など興味深まる話で参加者を魅了 第3回高麗郡中世歴史講演会 3/13(土)

 3月13日(土)、時折雷鳴響くあいにくの天気となりましたが、約70人の参加者を得て無事終了しました。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言下のため、人数制限など感染対策を講じての開催となりました。

 講師は、獨協大学名誉教授で、日高市文化財審議会委員長の新井孝重先生(日高市台在住)。また、コーディネーターは、埼玉女子短期大学講師の菅原正子先生です。

中世武蔵野の道と合戦と題して講演 新井孝重先生

 まず講演では、演題「中世武蔵野の道と合戦」と題して、新井孝重先生にご講演いただき、その後、菅原正子先生とのトークセッションをしていただきました。

新井先生と菅原先生によるトークッション

 中世における(鎌倉・南北朝時代)合戦は、武士団の活躍のみならず、その裏には、武器・甲冑・食料調達などを支える商人達の様々な活躍がありました。それは都のみならず、地域の街道沿いの宿にも発展し、地域経済を形成していきました。また、武士が合戦を行うには多くの資金が必要とされました。

 高麗郡には、古代東山道武蔵路があり、その後、鎌倉街道へと変遷していきました。日高市高萩の堀ノ内遺跡の周辺も、多くの遺物が発掘されていることから、同街道沿いに氏族の館もあり、鎌倉武士や僧侶、商人、庶民が多く行き交ったのではないかと、当時の様子を考察しました。

会場定員を削減しての開催で残念

 今回は、コロナ対策のために、定員を削減して開催した。多くの皆様に参加をお断りすることになり、大変心苦しく申し訳ない思いでおります。一日も早くコロナが収束し、会場が満席で開催できることを願い、報告といたします。

一般社団法人 高麗1300