【報告】東山道武蔵路(鎌倉街道)を歩き、武蔵国分寺跡を見学 3/20・4/4

【報告】東山道武蔵路(鎌倉街道)を歩き、武蔵国分寺跡を見学 3/20・4/4

第10回高麗のふるさと歴史ウオークは、3月20日(土)、4月4日(日)2日間かけて、JR武蔵高萩駅から武蔵国分寺跡まで、延べ約50人が歩きました。

3月20日は、高麗郡家(郡役所)があったと推定されている「王神・拾石・堀ノ内遺跡(JR武蔵高萩駅北側)」をスタート。女影廃寺(若宮遺跡)を経て、旧鎌倉街道上道を南下、狭山市では「七曲の井」に立寄り、所沢市に入り旧鎌倉街道堀兼道と合流、所沢駅西口でゴールとなりました。途中雨がぱらつくこともありましたが、皆さん無事に約18㎞歩ききりました。

JR武蔵高萩駅を出発(後ろが駅舎)
女影交差点〔この付近に女影廃寺があった)
旧鎌倉街道(所沢市内)で記念写真

※2日目の行程は、翌21日が雨予報だったため、2週間後の4月4日(日)に変更しました。

4月4日、所沢駅西口をスタート、今日は東山道武蔵路を辿ります。まずは、東の上遺跡(南陵中学校)へ。ここでは校庭の中央に約12メートルの道路遺構が見事に発掘されました。つづいて、八国山将軍塚を経て、東村山へ。ここからは東山道武蔵路に並行して府中街道が走っています。街道を歩いたり、途中横道に入ったりして6か所の遺構を確認しながら、西国分寺駅東側の姿見の池へ。ここは東山道武蔵路が池を埋め立てて造られた場所です。そして、線路を跨ぎ、東山道武蔵路跡へ。ここは、復元された道路遺構が見られたり、広い歩道には武蔵路の道路幅がわかるように色分けされていたりして東山道武蔵路が体感できます。

所沢駅西口を出発
東の上遺跡(南陵中学校)南側で
府中街道を歩く
姿見の池(東山道武蔵路遺構)
東山道武蔵路遺構再生展示施設
東山道武蔵路道路遺構(歩道)

そしてようやく武蔵国分寺跡へ。金堂跡で、日本高麗浪漫学会会長の須田勉先生と合流。広~い国分寺跡を巡りながら話を聞きました。武蔵国分寺は全国の国分寺の中でも最も大きなものであることや、七重の塔が3度にわたって建立された(2度目は途中まで)こと、発掘調査で分かったことや中央(奈良)との関わりなど、興味深い話を聞くことができました。

須田先生の解説を聞く(金堂跡)
解りやすい須田先生の解説に聞き入る
七重の塔跡にて

その後、武蔵国分寺跡資料館を見学。コロナ対策のため人数を制限して入館。館内には出土した瓦などが展示されています。中には「高麗郡」の「高」の文字がしるされている瓦もあります。

最後に、国分尼寺に立寄り須田先生の解説を聞き、伝鎌倉街道を歩きながらゴールの西国分寺駅にて解散となりました。少しずつですが、雲が多くなってきていましたが、暑くもなく寒くもなく歩くには丁度良い天気となりました。(約16km)

武蔵国分尼寺跡も見学

今回は、2日間にわたり、延べ34kmと、これまでで最も長い距離を歩きました。実は、2016年に高麗王・若光ウオークを始めるときに、『高麗郡から武蔵国分寺まで歩いてみたいね』と、関係者で話をしておりました。また、第3回の坂戸市、第6回の所沢市の東山道武蔵路の遺跡を訪ねるうちに、「あとは武蔵国分寺まで歩くしかない」と。東京都教育委員会による東山道武蔵路発掘調査書(平成10、11年度)を参考に、道路遺構を辿りながら歩くことができました。

みなさんお疲れさまでした!(武蔵国分寺跡金堂にて)

コロナ禍の中ではありましたが、なんとか開催することができました。参加くださった皆様大変お疲れさまでした。ありがとうございました。

高麗1300事務局

第10回高麗のふるさと歴史ウオークMAPです。歩いてみたいという方にお分けいたします。事務局までE-mailでご連絡ください。(A2判表裏)

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