【報告】高校生と交流する高麗1300ツアー終える
地元のケーブルテレビ「飯能日高テレビ」で放送されます。
番組名:「飯能日高ほっとトピックス」
放送日:初回2月8日(水曜日)19:00~
1週間程度リピート放送されます。
地元高校生の案内で、飯能市山間地域(原市場地区)の古代遺跡を訪ねる・・・
2月5日日曜日、飯能市原市場地区の遺跡を訪ねる「高校生と交流する高麗1300ツアー」(主催:自由の森学園高等学校、一般社団法人高麗1300 後援:飯能市教育委員会)を行いました。自由の森学園高等学校の選択講座「飯能地域研究」を学ぶ生徒たちが案内するというもの。
当日は、9時30分に飯能駅南口に集合。事前に申し込んだ参加者35人と案内役の高校生5人を含むスタッフ合わせて43人、飯能市や日高市はもとより、さいたま市や川口市、東松山市、久喜市など県内各地から多く参加しました。
自由の森学園のスクールバスに乗って、早速飯能市原市場地区へ。
まずは、唐竹の白鬚神社を訪ねました。
飯能市郷土館学芸員の村上達哉さんが、文化財や神社について解説しました。
また、高句麗衣装を身にまとった高校生たちが、高麗郡の初代郡司となった高麗王若光の生涯を描いた「若光物語」の寸劇を披露しました。
参加者の皆さんのまなざしは、まるで応援しているかのよう。寸劇が終ると温かい拍手を送っていました。
つづいて、近くのヨマキ遺跡と横道下遺跡を現地で解説。この二つの遺跡は、住宅団地開発に伴って発掘されたものです。村上さんによれば、9世紀になって高麗人の子孫が平地(張摩久保遺跡・飯能市芦苅場付近)から移り住んできたのではないかとのこと。
今は住宅地となっていますが、参加者の皆さんは、村上さんの話を聞きながら、古の集落に想いを馳せていました。
このあと原市場福祉センターへ移動し、4班に分かれて日高市のB級グルメ「高麗鍋」を作り皆で食べました。予め呼びかけたこともあって、参加者の皆さんはエプロン姿で初めての高麗鍋づくりに挑戦しました。互いに初めて会ったとは思えないほどに皆さんの手際が良く調理が進みます。
出来上がった高麗鍋とおにぎりで懇談しながら昼食をいただきました。
皆様、調理にご協力いただき誠にありがとうございました。
食事のあと、福祉センターから赤工の叶神社まで歩きました。
叶神社では、ご神体を出して見学させてくださるなど、普段ではできない体験も。
ここでは郷土史研究家の戸谷克己さんが、製鉄と深い関係を解説。地名に「赤」や「工」がついていることや、地域の神社などを調べると、「タタラ場」があったことがうかがい知れると説明しました。
川越市から夫婦で参加した奥様は「遺跡巡りが好きで、新聞記事を見てすぐ申し込みました。」
また、木工工作が趣味のご主人は「よく飯能には来るが、このような歴史があるとは初めて知りました。これを機会に(遺跡を)訪ね歩いてみたい」と。
日高市から参加した男性は、「日高市内の遺跡はよく見てきたが、飯能市原市場地区と知って、どんな遺跡があるのか興味を持った」と参加の動機を話してくれました。
受付からバス車内でのオリエンテーション、寸劇、高麗鍋調理などホスト役で大活躍した生徒については、「自由の森学園の高校生はとてもしっかりしていて頼もしい」と参加者の皆さんの評価も上々でした。
自由の森学園高校では、飯能市のエコツーリズムに参加しており、エコツアーを企画しています。毎年2月に実施していますので、ぜひ皆さんも参加してみてはいかがですか?
今回の高校生が案内する地域の歴史ツアー、大好評でした。
参加してくださった皆様、誠にありがとうございました。