【お知らせ】第3回渡来文化大賞が決定! 大賞は、吉村武彦氏他編集『渡来系移住民―半島・大陸との往来』(岩波書店)
第3回日本高麗浪漫学会 高麗澄雄記念
『渡来文化大賞』 授賞者決定
第3回日本高麗浪漫学会高麗澄雄記念「渡来文化大賞」(対象業績期間:2018年1月1日~2020年12月31日、締切り:2020年12月31日)への募集を広く実施し、3月6日の選考委員会(鈴木靖民委員長)において5人の選考委員の先生方に広角的専門的にご審議いただき、以下の選考結果となりました。
5月に表彰式&ミニ講演会を予定しております。確定し次第ご案内いたします。
<渡来文化研究大賞(1件)>
吉村武彦氏他編集、千賀久氏・亀田修一氏・田中史生氏・朴天秀氏著
『渡来系移住民―半島・大陸との往来』岩波書店、2020年発行
<授賞理由>
古墳時代~奈良・平安時代の日本列島における朝鮮・中国などからの人や文物の移住・往来を、第一線の研究者が考古学、文献史学の立場から論じたもので、現在の研究の到達点を示している。諸論文に加えて討論を付しており、渡来人・渡来文化をめぐる考古学、文献の研究者はもとより、市民も成果を享受しうる優れた業績として評価できるものである。
<渡来文化研究奨励賞(1件)>
古川匠氏著
『古墳時代の装飾馬具生産体制』雄山閣、2019年発行
<授賞理由>
4~7世紀、古墳出土の日本と朝鮮の馬具、馬装具の成形、組成、生産体制を総合的に分析した論文集である。特に鋲の比較などに独自性があり、生産体制について東アジアの中での位置づけが意識されており、渡来文化研究に関わるものである。努力作であるが、今後さらに幅広い研究を期待し奨励したい。
渡来文化大賞選考委員会委員の皆様(左から・敬称略)
酒井清治 :駒澤大學名誉教授
早乙女雅博:東京大学名誉教授
鈴木靖民(委員長):横浜市歴史博物館館長・國學院大學名誉教授
李 成市 :早稲田大学文学学術院教授
佐藤 信 :東京大学名誉教授